今回の《街なかの気になる》は?
仙台の街なかの「気になる」こと・もの・スポットを、タネルンがリサーチする《#調べてTANELUN》。寄り道感覚で気楽に、時にはマニアックなところまでじっくりと掘り下げれば、夢中になれるものが見つかるかも!
今回は、伊達武将隊・支倉常長さんが、毎月開催しているという歴史講座「支倉ないと」へ。学生時代ぶりに歴史を学ぶ、TANELUNスタッフが講座に潜入してきました。伊達政宗公の時代へいざ、タイムトリップ!?
伊達武将隊の歴史講座「支倉ないと」に潜入
「支倉ないと」は毎月第3水曜日、19:10からの開催。賑わう夜の商店街を通り過ぎ、会場の「仙台市青葉区中央市民センター」へ。
講師を務めるのは、仙台・奥州おもてなし集団「伊達武将隊」のメンバー・支倉常長さん。イベントの出陣などで大活躍している伊達武将隊ですが、7人のメンバーはスポーツやアニメ、殺陣など、それぞれの得意分野や好きなことを生かした活動も行っているのだそう。
「拙者は歴史が楽しい!」と話す支倉常長さんは、2016年から「支倉ないと」をスタート。12月18日に行われた今回を含めて、なんと149回も実施しているそう。さらに毎回異なるテーマで実施しているというから驚きです。
伊達政宗公の年末年始
「おばんでございます!」という支倉さんの挨拶で講座がスタート。この日のテーマは「政宗公の大掃除と正月行事」。15人程度の参加者さんがいました。
「皆さん大掃除は終わりましたか?」と支倉さん。静まり返る会場に「大丈夫です!伊達家的には間に合います!」と声を掛け、さっそくひと笑い。伊達家の大掃除は12月27日に行われていたそうで、現代の暦とは異なりますが、年末ギリギリ。意外にもゆっくりなんですね。
この日は、支倉さんが大好きだという「木村宇右衛門覚書」をもとに、歴史をひも解いていきます。政宗公の言動を側近の木村宇右衛門さんが記したのがこの書物。秘書みたいな感じかな?
講座では毎回、支倉さんお手製の「支倉ないとのーと」が配られ、こちらに沿って進んでいきます。
「木村宇右衛門覚書」を読み進めていく支倉さん。この感じ、なつかしい。歴史の授業を思い出すな~
と呑気に構えていると、聞こえてくるのは久々過ぎる『古文』。まずい、分からないかも…。
戸惑っていると、すぐに支倉さんがそれぞれの人物になりきってストーリー仕立てで解説。おおっ!当時の様子がイメージできる!
講座が進んでいく中、驚いたのは伊達政宗公の元日。なんと深夜2時起き!年賀の挨拶はもちろん、書初めをしたり、衣装替えをしたりと大忙しの様子。
実は伊達家では、元日に先祖が亡くなったため、正月儀式は「弔いの儀式」でもあったのだそう。そのため、ご祝儀の御膳は精進料理から始まります。その後は豪華な料理が続々と並び、なんと白鳥の料理まで!(もちろん、現在の日本では白鳥の狩猟は禁止ですが)さすが、美食家で知られる武将ですね。
歴史の知識に自信がなかったスタッフですが、あっという間に1時間が過ぎ、講座が終了。政宗公の新たな一面を知ることができました。
マニアックかつ初心者も楽しめる講座
支倉さんが歴史の魅力に気付いたのは、昔に作られた「古地図」に出合ってから。
「過去から現代へと移り変わる街の様子が分かるのが面白いんです。歴史書をはじめ、遺された手紙からも歴史をひも解くくことができます。『独眼竜』というかっこいい異名のイメージが強い政宗公ですが、もっと親しみを持ってもらえるように、政宗公や仙台の歴史を学べる機会を作りたい」と支倉さんは話します。
世間話のようにレクチャーすることも、親しみやすさを感じてもらうポイントなのだとか。たしかに、歴史上の人物って、物語の世界の人物みたいに考えがちかも。今回の講座を通して、政宗公の存在をリアルに感じることができたような気がします。
次回の開催は2月19日(水)。テーマは「支倉常長の肖像画と衣装」。支倉さんがイタリアを訪れて得た情報も交えて、話をしてくれるそうです。キレイな模様が描かれた支倉さんの衣装も気になる…!
マニアックな歴史を楽しみたい人も、仙台のことをもっと知りたい人も、ぜひ一度参加してみて。
伊達武将隊歴史講座「支倉ないと」
日時 毎月第3水曜日、19:10~20:10
集合 仙台市青葉区中央市民センター 第4会議室(仙台市青葉区一番町2-1-4)
参加費 1,500円
申し込み ホームページのイベント参加申込フォームから
問い合わせ info@datebusyou.jp
https://datebusyou.jp/
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