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石巻初の海底熟成酒づくりが進行中

海底熟成酒とは、海底に沈めて自然に発酵を促し熟成させたお酒のこと。いかにもおいしそうな響きですよね。

今、宮城県石巻市の酒屋「四釜商店」の店主・四釜さんが、石巻初となる海底熟成酒づくりで地域活性化を目指すプロジェクトに挑戦中。2024年の製品化を目指し、クラウドファンディングによる応援を呼び掛けています。

海底で貯蔵されると

その昔、ワインなどを積んだ船が航海中に海に沈むことがありました。ワインももちろん海底に沈んだままで、時には100年以上、そのまま静かに眠ることになります。

そういったワインが引き上げられたとき、どうなっていたか。

ご想像どおり、熟成度が高かったりとコンディションがよく、中には高値で取り引きされた例もあるそうです。

海底で貯蔵されたお酒は、水温や暗さ、振動により地上の蔵の中で保管されるよりも味がまろやかになり、深みが増すといわれています。

最近ではワインと同じ醸造酒である日本酒も、海底で熟成させる製法が注目を集めているんです。

地域を元気にしたい

東日本大震災後、活気を取り戻しつつあった中、コロナ禍の打撃を受けた石巻市。

「もっと地域を盛り上げたい、石巻の人に元気を与えたい」。そんな思いから、今回のプロジェクトを立ち上げた四釜さん。

プロジェクトで使用するお酒は、石巻の蔵元・平孝酒造で醸造されている「日高見(ひたかみ)」の生酒です。

フレッシュな飲み口、なめらかな米の旨みと心地よい酸味、さっぱりとしたキレ味。日本酒好きの人からは「ああ日高見ね」「飲みやすくておいしいよね」といった反応が即かえってくる、ファンの多い宮城の地酒です。

その日高見が今、石巻市の万石浦湾で静かに熟成されています。万石浦湾には震災の津波で大きく削られた窪みがあり、調査の結果、海底熟成酒の保存に適している環境がそろっていたそうです。

海が育む新たな石巻の特産品、4月末の引き上げが待ち遠しいです。

プロジェクトページはこちら
https://www.zenes.jp/projects/ishinomaki-sake

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