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喫茶から気軽に入店!仙台・錦町のギャラリー「SARP」《#調べてTANELUN》

今回の《街なかの気になる》は?

仙台の街なかの「気になる」こと・もの・スポットを、タネルンがリサーチする《#調べてTANELUN》。寄り道感覚で気楽に、時にはマニアックなところまでじっくりと掘り下げれば、夢中になれるものが見つかるかも!

今回の調査テーマは「街なかアートスポット」。仙台の街なかを歩いていると、ギャラリーを見かけること、ありますよね。「気になりつつ、ちょっとハードルが高いかな~」とためらっている皆さん、TANELUNスタッフと一緒に扉を開いちゃいましょう!

訪れたのは、青葉区錦町の路地裏にあるギャラリー「SARP(サープ) 仙台アーティストランプレイス」。さて、どんなアートとの出合いが待っているのかワクワク!(でも、やっぱり緊張…)

錦町の路地裏にあるギャラリー「SARP」

錦町公園から上杉方面へ進み、住宅やマンションが立ち並ぶ路地裏へ。白い外壁のビル1階に「SARP」の文字を発見。それでは、さっそくお邪魔します!

この日開催されていたのは、宮城県在住の芸術家・土門邦勝さんによる「伝承文化『遊佐刺し子』と現代美術の融合 / 風の痕跡 写真による風の可視化」。

中へ入ると、広々とした真っ白な空間に作品がたたずんでいました。

山形県・遊佐町出身の土門さんが手掛けたこちらの作品は、焼いた土に「遊佐刺し子」の模様を表したもの。広い空間なので、360°全方向から余すことなくじっくり…。眺める方向によって作品の印象が変わります。

「遊佐刺し子」の模様を初めて見たのに、懐かしさを感じるのはどうしてなんだろう~。思わず手で触れたくなってしまいました。

「SARP」内には、こちらの大きな「スペースA」と、小さめの「スペースB」の2つの展示スペースがあり、この日はスペースBでも土門さんの写真作品が展示されていました。

隣の喫茶スペースでは…

心静かな時間を過ごした後に向かったのは、「SARP」と同じビルにある「喫茶frame」。

「どうぞご自由にお入り下さい」の文字に誘われ、ドアをオープン。

「こんにちは~」と優しく迎えてくれたのは、SARPと喫茶frameの運営を担当する、ほんだあいさん。

ほんださんによると、「SARP」がオープンしたのは2010年。同じ場所で40年以上も続いた「ギャラリー青城」のスペースを存続・活性化させたいという地元作家の思いが集まり、誕生しました。土門さんのように長年芸術活動を続けている作家から、初めて個展を開催するという学生まで、さまざまな作家による展示が行われているようです。

「作家自らが運営するスタイルで、それぞれの責任と自由のもとに表現活動が行われています。オーナーがいないため『色』がなく、作家ごと・展示ごとに『彩り』が生まれるのが大きな特長です」とほんださん。

「SARP」がオープンして以降もこの場所で続いていた「ギャラリー青城」が完全にクローズすることになり、2021年にオープンしたのがこちらの「喫茶frame」。

店内にはドリンクを楽しめる喫茶スペースのほか、個展の開催に欠かせない額装を手掛ける額装スペースも。壁面には「ギャラリー青城」で展示されていた版画作品をはじめ、アート作品が常に飾られているそうです。

この日は期間限定の個展として、「秋保の杜 佐々木美術館&人形館」の館長を務める佐々木克真さんが描いた油絵が飾られていました。先ほどの「SARP」とはまた異なるアートとの出合い‥!

もちろん、喫茶なのでドリンクも楽しめますよ。

「あっ『本日のビール』…じゃなくて、コーヒーをお願いします!」

アートに囲まれながらいただくコーヒーの味わい深さ・・。訪れる前は「知識がないから不安だな」と思っていましたが、お店の和やかな雰囲気に「自分が感じたままで良いのかな」と安心感に包まれました。

テーブル3席とカウンター席という、こぢんまりとした雰囲気の店内ですが、見渡すほどに気になるものがたくさん…!地元作家が自主制作した本やイベントのフライヤーが並んでいたり、

雑貨・食品なども販売されています。「名取老女?」「土偶さん?」…気になる気になる!

そして、実はこちらの喫茶は「SARP」の展示スペースBとつながっています。「ギャラリーに入るのはちょっと緊張するな‥」という人は、まずは喫茶でくつろいでから展示スペースに移動すると良いかもしれません。

お店をオープンして以来、喫茶を入り口として「SARP」を訪れる人も増えたそうですよ。

ちなみに、営業時間外の朝と夜は「星空カフェ」というお店が間借りで営業。こちらではフードも注文できます。

今後開催のイベントをチェック!

ではでは、「SARP」に行ってみたいと思った皆さん、さっそく今後のイベントをチェックしていきましょう~!

ほぼ週替わりで展示が行われているので、興味のある展示を目がけて行くのはもちろん、ふらっと立ち寄ってみるのも◎。新しいジャンルの扉が開けるかもしれません。

「SARP」展示イベント
2023年
【4月18日~23日】
スペースA「サトウダイスケ写真展 写真研究Ⅲ 外側からの景色」
スペースB「ふたりはマブだち 磯崎桜 シノユウキ 二人展」
【4月25日~30日】
スペースA「めがすとらくちゃー;;一寸先は天才達の作品展 feat. 絵画表現研究会」
スペースB「okuguchi fumiyu solo exhibition『GROCERY』」
【5月2日~7日】
スペースA「ひとり美術クラブpresents 千葉里佳『今日はいい天気』IT’S A FINE DAY TODAY」
スペースB「『パレスチナのちいさないとなみ』 高橋美香写真展&パレスチナ刺繍展示販売」

時間は展示によって異なるので、「SARP」の公式ホームページをチェックしてくださいね。

さらに5月5日(金・祝)には、「ひとり美術クラブpresents 千葉里佳『今日はいい天気』IT’S A FINE DAY TODAY」の開催に合わせて、「出張美術クラブ ひらひらドローイング大会」が開催(写真左)。誰でも参加できるそうなので、気になったら「SARP」へ予約を。

イラスト、写真、絵画など、表現方法やジャンルを問わず、さまざまな展示やイベントが行われているこの場所。

「新しいマンションが増えて、町並みが変わりつつある錦町ですが、戦時中に建てられた古い建物も残されています。長年続くギャラリーとして、そんな歴史にも焦点を当てながら、この場所の面白さを発信していきたいです」と、ほんださんが今後の展望を教えてくれました。

皆さんも「SARP」をきっかけに、仕事帰りや休日にアート巡りをしてみてくださいね。一歩足を踏み入れたら、意外な世界が広がるかも・・!

【SARP 仙台アーティストプレイス】
所在地/宮城県仙台市青葉区錦町1-12-7門脇ビル1F
営業時間/11:00~19:00 ※展示によって異なる
定休日/月曜
TEL/022(222)0654
入場無料
https://sarp-sendai.com/
【喫茶frame】
所在地/宮城県仙台市青葉区錦町1-12-7門脇ビル1F(SARP隣)
営業時間/11:00~19:00(日曜は17:00まで)
定休日/月曜
https://www.instagram.com/kissa_frame/

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