フリーアナウンサーの深井ゆきえです。
その場の空気作りを求められる“司会”や、映像とともに分かりやすく情報を伝える“テレビ”、音声でリスナーの日常に溶け込む“ラジオ”などさまざまなシーンで「伝える」に向き合っている経験から、日々のコミュニケーションがちょっと楽に、楽しくなるような話題をゆるりとお届けしていきます。
書くことで思考が整う。2023年の手帳を購入
先日、来年の手帳を購入しました。手帳に書く時間、好きなんですよね。毎日は難しいですが、モヤモヤした時、頭の中がぐちゃぐちゃの時、書き出すことで思考が整う感覚があります。思えばこの習慣は大学生の時、アナウンサーになりたいと思い就職活動をしていた頃から続いているもの。感じたこと、思い立ったことはすぐその場でメモする習性が染み付いています。
手帳業界は9月にはほぼ全ラインナップが揃うんですって。早いですね。あっという間に過ぎ去ってしまう日々…。来年の手帳を手にしたことで、改めて今年も4分の3が終わったことと、残り3カ月あまりしかないことを実感しました。
手帳を開いて気付いた今年の目標の達成度
年の初めに今年の目標ややりたいことを書き出した方、多いと思います。現時点でどのくらい達成できていますか?
かくいう私は、プライベートで立てた目標はほとんど達成できていませんでした。例えば「リビングをいつでも人を呼べる状態にしておく」「身体を動かす習慣をつける」「子どもを感情的に怒らない」。もともと無理だろうな、と頭の片隅で思いながら書いた記憶がありますが、やはりどれも絶望的です(泣)。
一方、仕事で立てた目標は、「声の仕事を増やす」「音声メディアを研究する」でした。これは4月からラジオの朝番組のパーソナリティを担当(Date fm「 Morning Brush」7:30~11:00、木・金担当)したことで一気に前進。年始の時点では、まさか自分が3カ月後にラジオの世界に飛び込むことになるなんて夢にも思っていませんでした。もし、ドラえもんのタイムマシーンでお正月の自分に会いに行き「3カ月後に朝3時間半の生放送のパーソナリティをしているよ」と教えてあげたとしても、絶対信じないだろうと思います。
でも、面白いですよね。ラジオのパーソナリティをする自分は1ミリも想像できなかったけれど、「声の仕事」は増やしたくて「音声メディア」にも興味があった。やりたいことや実現したいことを周りに話すと現実になることが多いという話はよく聞きますが、自分の心と向き合い、正直に書き出すだけでも大きな一歩になるのだと、自身の過去の手帳から教えてもらいました。
まだ3カ月あると捉え、プライベートの目標は軌道修正
プライベートでの目標のように、無理だと思いながら書いたものはなかなか実現には至らないものです。そこで、「1日10分でいいから洗濯物をたたむ時間をとる」「週末、晴れたら山に行く」「短い時間でも毎日子どもと向き合う時間をとる」に目標を軌道修正しました。
残り3カ月。これなら、日々の意識次第でできそうな気がしています(早速晴れた週末、山形県のハマグリ山に登ってきました! 最近山の魅力に取り憑かれつつあります)。あと3カ月しかないと思うか、まだ3カ月もあると捉えるか。それによっても過ごし方は変わってきそうですよね。
秋の夜長、感覚も思考もどこか研ぎ澄まされるこの時季。一緒に「書く」ことで自分の心と向き合う時間、過ごしてみませんか?
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フリーアナウンサー。Date fm「Morning Brush(7:30~11:00)木・金曜担当。元ミヤギテレビ。おいしいものを食べたい欲が人一倍強く、趣味は季節の手仕事というオーガニックオタク。2人の娘の子育てと仕事、自分時間のバランスが目下の課題。
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