今回の《街なかの気になる》は?
仙台の街なかの「気になる」こと・もの・スポットを、タネルンがリサーチする《#調べてTANELUN》。寄り道感覚で気楽に、時にはマニアックなところまでじっくりと掘り下げれば、夢中になれるものが見つかるかも!
暑~い日が続くこれからの季節。キンキンに冷えたビールが一層おいしく感じられますね。なかでも、小規模な醸造所が手掛けるクラフトビールは、作り手の個性が表れる多彩な味わいが魅力。ここ数年続くブームや、コロナ禍で家飲みを楽しむ人が増えたことをきっかけに、仙台市中心部にも専門店がオープンしています。
今回タネルンスタッフが訪れたのは、仙台市中心部にある2店。『ジャケ買い』や『量り売り』など、気になるキーワードを手掛かりに、クラフトビールの新たな楽しみ方に迫ります。まずは、仙台駅東口近くの「こぐま酒店」へ!
ビール初心者こそ訪れたい「こぐま酒店 仙台東口本店」
仙台駅から徒歩約5分。宮城野通りをまっすぐ進み、「廻鮮寿司 塩釜港」まで来たところで右折します。
ありました!クマのネオンサインを発見。
かなりコンパクトな店内にカラフルな缶・瓶ビールがずらり。 なんだか秘密基地みたい!?
たくさんのビールに圧倒されつつ、店内を見回すとこんな貼り紙が。
「見物だけでも嬉しいです」「こちらからの積極的な接客はいたしません」とのこと。
話しかけてくれるのはありがたい反面、買わずには帰れないと勝手にプレッシャーを感じてしまいがちな私…。なんてうれしい接客方針なのでしょう!
さらに「かんたんビールえらび」というチャートも発見。IPA、ペールエール、ラガー…。ビールは種類がたくさんあって難しそうに思いますが、これなら分かりやすいですね。
こちらの店主は、太白区長町で「仙臺スパイスカレー こぐま食堂」を営む久保智弥さん。自身が家飲み派であることから、自宅でも贅沢な味を楽しめたらいいなと思ったことが、クラフトビール専門店を始めたきっかけだったそう。
実は、いわゆる「ビールらしい味」があまり得意ではないという久保さん。クラフトビールならではのバリエーションの豊富さを生かし、苦味の少ない飲みやすい商品をそろえたり、商品のプライスカードを分かりやすく書いたりと、ビール初心者でも楽しめるような店づくりを心掛けているそうです。
「積極的な接客はしません」というのも、聞かなくても自分で選べるようなお店の工夫があるからこそ、成り立っているのですね。
まずはジャケ買いしちゃおう!
仕入れているビールは、実際に久保さんが全国各地の醸造所に足を運び厳選。東北だけでなく、京都や山梨、時には沖縄まで行くことも。なんと常時、約1000本をそろえ、毎週新しい商品を仕入れているそうです。
なかでも存在感を放っているのが、山梨にある醸造所「うちゅうブルーイング」の商品。クラフトビール好きの間で有名な醸造所ですが、これだけ豊富にそろえているお店は珍しいそうです。
味わいはもちろん、ラベルのデザインも久保さんの商品選びのポイント。「どれだけおいしくてもラベルがイケてなければ仕入れない」というほどのこだわりに驚き! かわいいラベルだとテーブルに並べた時も気分が上がるし、手土産やギフトにも喜ばれそうですよね。
宮城ではこぐま酒店でしか扱っていないレアな商品もあるそうですよ。
そして、こちらは地元・宮城発のビール。お店が仙台駅近くにあるので、観光客がお土産に購入することも多いのだそう。
この日、新たに入荷したばかりという、うちゅうブルーイングの 「GLUON(グルーオン)」。「ビックリするからぜひ飲んでみて」と特別にいただきました。
グラスに注いでみると…
おおっ!これ本当にビール!?と疑ってしまうほどトロトロ!ピンク色!(実物はもっとピンクだったのですが、わが家の照明が…)
「スムージーエール」というビールの種類で、まさにスムージーのような濃厚なトロピカル風味。後からジュワッとビールの香りも漂い、新感覚という言葉がぴったりです。
可愛いラベルをジャケ買いするも良し、新たな味わいに挑戦するも良し。「こぐま酒店」なら、ビール初心者でもお気に入りの1本が見つかりそうですね。
問い合わせ
こぐま酒店 仙台駅東口本店
宮城県仙台市宮城野区榴岡4-1-8 パルシティ仙台1階東側
平日16:00~20:00、土・日曜、祝日14:00~19:00、月曜休
問い合わせはインスタグラムのDMから
https://www.instagram.com/craftbeer_koguma/
樽生ビールを量り売り「PORT LUCK CLUB」
次に向かったのは、東照宮駅から徒歩約10分の場所にある「PORT LUCK CLUB」(ポートラッククラブ)。
さっそく、窓からカラフルなラベルが顔を出していますね。
「こんにちはー」
迎えてくれたのは、オーナーの佐藤恭輔さん。こちらは缶・瓶のほか、樽生のクラフトビールを量り売りで販売しています。
大学時代から日本酒の企業で働いていたというほど、お酒が好きだという佐藤さん。クラフトビール作りに魅力を感じ、岩手県遠野市の醸造所で半年間の修行を経た後、2023年5月にこちらのお店をオープンしました。
ショーケースに並ぶのは、全国各地のビール。ガツンと濃いめからカクテルのようなフルーティーな味わいまで、約30種類がそろっています。
醸造の経験がある佐藤さんは、麦芽やホップ、酵母などの種類や作り方を見ただけで味のイメージができるのだとか。実際に醸造所を訪れることも大切にしているそうですが、味わいを想像してスピーディーに新商品を仕入れることもあるようです。
ベストな味わいをキープ!
量り売りでビールを提供しようと決めたのは、遠野の醸造所での経験から。車での移動が欠かせない遠野では、量り売りでビールを購入する人が多かったそうで、仙台にも『車で行けるビール屋』を作りたいと思ったのだそう。
とくに佐藤さんがこだわっているのは、ビールのコンディション。「自宅に持ち帰って開けたときに、最もおいしい状態で味わってほしい」と、通常よりも少し炭酸を強めにするなど、細やかに管理されています。
量り売りで購入できる樽生ビールは、常時5種類(1パイント〈473㎖〉あたり1350~1650円)。なくなり次第、種類が替わるので、訪れる度に新たな出合いがありそうです。
ビール専用容器「グラウラー」にビールをイン!
お店オリジナルのグラウラーを購入すれば、なんと毎回100円引きに。もちろん、炭酸専用のマイボトルを持参してもOKです。
ロゴマークが入ったオリジナルのグラウラー(473㎖・5500円)は、マットな質感で色合いがとってもかわいい! 最長36時間の保冷機能を備えた優秀なボトルです。
お客さんの中には、職場に水やお茶を入れて持って行って、仕事帰りにお店に立ち寄ってビールを入れて持ち帰る人もいるのだとか。1日頑張った自分へ、最高のご褒美ですね。
ほかに大容量タイプも。冷蔵庫に入れておけば翌日でも問題ないそうなので、ホームパーティーやキャンプなど、いろいろなシーンで活用できそう!何種類か購入して、家族や友人とシェアする楽しみもありますね。
5月には1周年を記念してオリジナルのビールづくりにチャレンジしたなど、今後も新たな楽しみが増えそうな「PORT LUCK CLUB」。自分のスタイルに合った、クラフトビールの楽しみ方を見つけてくださいね。
どちらのお店も商品のラインナップは日によって異なるので、インスタグラムもぜひチェックしてみて。
問い合わせ
PORT LUCK CLUB
宮城県仙台市青葉区宮町3-9-8
平日16:00~21:00、土曜・祝日13:00~21:00、日曜13:00~20:00
月曜休、臨時休業あり
※駐車場は提携のコインパーキング(商品購入でサービス券発行)
問い合わせはインスタグラムのDMから
https://www.instagram.com/port_luck_club/
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