フリーアナウンサーの深井ゆきえです。
その場の空気作りを求められる“司会”や、映像とともに分かりやすく情報を伝える“テレビ”、音声でリスナーの日常に溶け込む“ラジオ”などさまざまなシーンで「伝える」に向き合っている経験から、日々のコミュニケーションがちょっと楽に、楽しくなるような話題をゆるりとお届けしていきます。
木々もすっかり葉を落とし、冬の冷気が日に日に鋭さを増してきていますね。師走、とはよく言ったもので、まるで毎日が1.5倍速で過ぎていく感覚。心焦る時こそ目の前のこと、簡単なこと、今すぐできることから「ひとつずつ」行動していきたいもの。
私は、手始めに来年用のタオルを購入しました。今使っているタオル＝雑巾がたくさんあるので、きっと大掃除も捗るはず、です（笑）
大人が一年をあっという間に感じる理由とは？
さて、私事ですが先日またひとつ歳を重ねました。幼い頃、己の年齢を瞬時に答えられない大人を見て「この人たち、大丈夫かな？」なんて本気で心配していましたが、今まさに自分がその状態。誕生日当日もすっかり忘れていて、なぜ急にお花をプレゼントされるのか一瞬理解できなかったくらい。「こんな歳だから、お祝いなんてしなくていいのに」と言いかけた時、あることを思い出したんです。
それは、先日観たテレビ番組。「子どもは一年をとても『長い』と感じるのに、大人は『あっという間』と感じるのはなぜ？」という問い。心理学の先生の答えは「人生にトキメキがなくなったから」でした。
やらなくちゃいけないことがたくさんあって「忙しいから」あっという間なのではなく、日常に慣れてしまって惰性で過ごしているから、つまり「心が動いていないから」あっという間に感じる、つまり覚えていられないということですよね。なんとも耳が痛いですが、心当たりがありまくるので、ぐうの音も出ない…。
人生にトキメくため、やってみたことは2つ
「人生にトキメキを」―。なかなかに壮大な目標ですが、①日常を流さないこと。②いつもとちょっと違う選択や行動をしてみること。この積み重ねできっと実現するはず。
【①日常を流さない】まずは誕生日当日、「おめでとう」と言ってくれた家族や友人に対し、つい自分の年齢から遠慮や躊躇の気持ちがあったけれど、それは逆に傲慢なことだと反省しました。大切な人たちの存在、そして自身が健康に生きていられることはあたりまえじゃない。だったら素直に「おめでとう」を受け取り、「ありがとう」で返せばいいんですよね。
【②いつもとちょっと違う選択や行動】遠方に住む母に初めて「産んでくれてありがとう」と電話で伝えてみました。恥ずかしくて今まで一度も言えなかった言葉。でも、自分が母となり命のバトンを子に渡せたのは、母が私を産んでくれたから。こうして生は繋がっていくのだと腑に落ちた時、誕生日は決して自分のためだけにあるのではないと気づきました。
めまぐるしいこの時期だからこそ、身体を動かしつつ「ひとつずつ」感じて味わい、かつ「トキメキ」を探しに来年こそは旅にも出たいなあ…とまずは手帳と睨めっこしています。
あなたの「トキメキ」もよかったら教えてくださいね！
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フリーアナウンサー。Date fm「Morning Brush（7:30～11:00）木・金曜担当。元ミヤギテレビ。おいしいものを食べたい欲が人一倍強く、趣味は季節の手仕事というオーガニックオタク。2人の娘の子育てと仕事、自分時間のバランスが目下の課題。
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