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大人も楽しみたい!絵本の世界に浸れる仙台市内の2店へ《#調べてTANELUN》

今回の《街なかの気になる》は?

仙台の街なかの「気になる」こと・もの・スポットを、タネルンがリサーチする《#調べてTANELUN》。寄り道感覚で気楽に、時にはマニアックなところまでじっくりと掘り下げれば、夢中になれるものが見つかるかも!

今回は懐かしさにほっこり癒やされたり、新たな発見を与えてくれたりと、子どもだけではなく、大人も楽しむ人が増えているという絵本がテーマ。

仙台市中心部・周辺にある、絵本の魅力に触れられるスポットにタネルンスタッフが潜入し、絵本の世界に浸ってきました。まずは、小田原にあるブックカフェ「メアリーコリン」へ!

絵本に囲まれる癒やしのブックカフェ「MARY COLIN」

JR榴ヶ岡駅から徒歩約10分。榴岡公園を通ってお散歩気分でお店に向かいます。

赤い屋根とこちらの看板が目印。絵本の購入だけでも、カフェだけでも利用できるみたいです。

扉を開けると、棚や壁にたくさんの絵本!
絵本の表紙を眺めているだけでもワクワクしちゃいますね。

まずはドリンクを注文。コーヒーは、お店の名前にちなんだ「MARYブレンド」「COLINブレンド」のほか、カフェインレス珈琲(ホット・各580円)もあるみたい。

「どっしりとした味わい」というメニューの言葉に惹かれ、今回は「MARYブレンド」をいただきます!

ん~挽きたての良い香り!コーヒー豆は無農薬、お菓子もできるだけ体に優しい材料を使って作っているそうですよ。

絵本の旅へ!大人に読んでほしい3選

店内に並んでいる絵本は、新刊と古本約800冊。一部の本をのぞき、店内でドリンクと一緒に楽しめます。

「素敵な絵や、削ぎ落とされた良い文章に触れられる絵本。シンプルだからこそ、自分のありようで感じ方も変わりますよね」と絵本の魅力を話してくれたのは、こちらのお店を営んでいる阿部理美さん。

図書館司書の資格を持ち、実際に図書館で働いていた経験も。仕事や子育てを通して絵本に触れる機会が増え、あらためて絵本の魅力を感じたことがお店をオープンするきっかけとなったのだそう。

そんな阿部さんに、TANELUN読者の皆さんに読んでほしい3冊を教えてもらいました!

1冊目は『ルー、山へ行く』(作:アヌック・ボワロベール/ルイ・リゴー、訳:うちだ さやこ、出版社:アノニマ・スタジオ)。

フランス人作家デュオによる仕掛け絵本。「オオカミ」を探しに山登りへ向かうストーリーが美しい絵や楽しい仕掛けで綴られ、旅気分を味わえます。

続いて『かぜのこもりうた』(作: くどう なおこ、絵: あべ 弘士、出版社:童話屋)。

1994年の発行以降、読み継がれているこちらは、迷子になった「象の坊や」の物語。ページをめくっていると、何だか無性に懐かしい気分に。もしかしたら、幼い頃に読んでいたかも…⁉

3冊目は「きょうはそらにまるいつき」(作・絵:荒井良二 、出版社:偕成社)。

「心を落ち着けたい人に」と阿部さんが選んでくれたこちら。ぬくもりあふれる絵とストーリーに、夜空の月をぼんやりと眺めているような優しい気持ちになれそうです。

「少しの間、現実から離れて絵本の世界を旅する。毎日忙しく過ごしている人に、そんな時間を楽しんでほしいと思い、お店を続けています」と阿部さん。

自分へのプレゼントにしてほしいという思いもあるそうで、絵本を購入すると丁寧にラッピングしてくれます。たしかに、大人になってから自分のために絵本を買う機会ってなかなかないかも。何だかとっても満たされた気分…!

絵本をぎゅっと抱きしめたくなるようなウキウキ気分でお店を後にしました。

問い合わせ
BOOK WITH CAFE MARY COLIN
宮城県仙台市宮城野区小田原1-9-28
11:00~17:00、月・火・金曜休
TEL090-2991-0700
https://www.instagram.com/book_with_cafe_mary_colin/

約1万冊の絵本がひしめく「横田や」

次に向かったのは、JR北山駅から徒歩約10分の場所にある「横田や」。

築約150年という歴史ある建物も有名な、絵本と木のおもちゃのお店です。

優しい笑顔で迎えてくれたのは、店主の横田重俊さん。明治時代から祖父の代まで味噌・醤油屋を営んでいたというこちらの建物で、1976年にお店を始めたのだそう。

店内に並んだ数えきれないほどの絵本は、なんと約1万冊!

「オンラインで簡単に絵本が届く現代でも、たくさんの本の中から実際に手に取って、自分で選ぶ楽しさを体験してほしい」と横田さんは話します。絶版となった貴重な絵本もあり、親子はもちろん、絵本好きの大人も多く訪れているのだそうです。

懐かしい本との出合いも!大人に読んでほしい3選

学生時代、ラジオの深夜放送を聞いていた時に「ことばあそびうた」(詩:谷川 俊太郎、絵:瀬川 康男 )に出合い、絵本の魅力に気が付いたという横田さん。

大人になってから絵本に出合ったということもあり、「絵本は子どもから大人まで楽しめるもの」とさまざまな絵本を教えてくれました。

まずはこちら『エリック』(作:ショーン・タン、訳: 岸本 佐知子、出版社: 河出書房新社)。

不思議なキャラクターや世界観が人気のオーストリアの作家、ショーン・タンの作品です。かわいらしいサイズ感で、ギフトにもオススメ。

続いて『ちいさなトガリネズミ』(作:みやこしあきこ、出版:偕成社)。

「はたらきもののトガリネズミ」のストーリーに、日常の繰り返しを愛しく思う気持ちが湧いてくると、横田さんの奥さまが勧めてくれました。

最後は仕掛け絵本「しろねこポップアップ」「くろねこポップアップ」(作:マチルド・アルノー、出版:大日本絵画)。

滑らかな動きは猫そのもの!このかわいさは絵本を開いて、実際に見てほしい…!!

「いいですね」「面白いですね~」と夢中でお話を伺っていると、どんどん絵本の山が…!横田さんご夫妻のあふれる絵本愛で机がいっぱいになりました!(笑)

幅広いジャンルの絵本がそろっている「横田や」ですが、なかでも大切にしているのは、何十年にも渡って長く読み継がれてきた〝良質の絵本〟。

「子どもは絵本を読むことで純粋に物語の世界を楽しんでいます。その頃に読んだ絵本に触れると、当時の楽しさをもう一度感じたり、いろいろな記憶がよみがえってくるはず」と横田さん。

子どもの頃に読んだ懐かしい絵本を探しに、ぜひお店を訪れてみて。

問い合わせ
絵本と木のおもちゃ 横田や
宮城県仙台市青葉区北山1-4-7
11:00~19:00、水・木曜定休
TEL022-273-3788
https://www.yokotaya.net/

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