フリーアナウンサーの深井ゆきえです。
仕事にプライベートに忙しく過ごしている中で、何気なく見過ごしてしまっていることや、忘れてしまい「なかったこと」になりがちな些細なこと。“伝える”仕事に携わっているフリーアナウンサーの私が、そんな気付きを言葉にしてすくい取り、考えを巡らせ、日々の中で積み重ねていきます。
仙台の街にあふれる色、色、色
美しいものは一瞬。
今この瞬間をとどめておきたい…!とカメラを構えるけれどなかなかその一瞬を収めることが難しい。カメラマンってすごいな、とこの時期は毎年思う。
それでも、素人でもジタバタしちゃうくらい、今まさに仙台の街は色に溢れている。
もしかしたらこのコラムが世に出るときにはすっかり葉も落ちているのかもしれないけれど、だからこそ、この瞬間の煌めきと感動を書き留めておきたいなと思う。
限られた秋の恩恵を堪能したある日
今日は久しぶりに自宅でじっくり作業ができる(しなければならない)日。
なのに、あんまり天気がいいから、あんまり木々が美しいから、つい、朝からお散歩にきてしまった。
早朝は寒くて真冬のコートを着ても足りないくらいなのに、日中はぽかぽか。ああ、この秋特有の「日向ぼっこ」ができるのもあと数日かな…そう思うと、このお散歩は正義だ!という確信が持てる気がする。
そのくらい、近所にある樹齢400年近い銀杏の木は今まさにピークの山吹色を見せてくれているし、そのバックには楓の赤もいい感じで朝日があたって輝いている。
秋の実りを、芋焼酎とともに
ふと目を落としてみると、ふかふかの絨毯みたいな色とりどりの世界が広がっている。
踏むとちょっと大変な銀杏の実もたくさん。あの香りはちょっといただけないけれど、ぎんなんの実はほんとうにおいしい。食べすぎるとよくないと聞くので、一度に3粒まで、と決めて楽しんでいる。
あっつあつのぎんなん。翡翠色の佇まいもなんとも美しい。
キラキラ輝く宝石みたい。
そんなぎんなんのお供は、芋焼酎と決めている。
まるで互いの良さを引き立て合うために存在しているのではと思うくらいの相性の良さ。どちらも癖が強いはずなのに、不思議。
…なんて言いつつ、芋デビューしたのは実はこの秋。まだまだひよっこの赤ちゃんだ(笑)
それまでは、どちらかというと芋焼酎はお酒が強くないわたしにとって少し敷居が高く、癖のない焼酎で作る「レモンサワー」ばかりを飲んでいた。
でも、隣で夫があんまり美味しそうに「ぎんなん&芋焼酎」を飲んでいるものだから軽い気持ちでトライしたら…どはまりしてしまった。
1日の終わりや週末に楽しみがある幸せ
もう、週末が楽しみで仕方がない。いや、嘘です。次の日の朝が早くなければ、平日だってちょっと飲んでしまっている。1日の終わりに楽しみがあることは大事よね、とブツブツ言い訳をしながら。
さぁ、冬がやってくる。
この冬も何か新しい出会いがありますように…
フリーアナウンサー。Date fm「Morning Brush(7:30~11:00)木・金曜担当。元ミヤギテレビ。おいしいものを食べたい欲が人一倍強く、趣味は季節の手仕事というオーガニックオタク。2人の娘の子育てと仕事、自分時間のバランスが目下の課題。
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