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屋上や路地裏に!?仙台・街なか『福スポット』巡り《#調べてTANELUN》

今回の《街なかの気になる》は?

仙台の街なかの「気になる」こと・もの・スポットを、タネルンがリサーチする《#調べてTANELUN》。寄り道感覚で気楽に、時にはマニアックなところまでじっくりと掘り下げれば、夢中になれるものが見つかるかも!

商店街の路地裏や百貨店の屋上…。あらためて探してみると、仙台の街なかには神社や寺院が意外と多いこと、知っていましたか?

2023年の初回は「読者の皆さんに福が訪れますように」という願いを込めて、TANELUNスタッフが、仙台市中心部の『福スポット』を参拝してきました。

せっかく訪れるなら、神社・寺院の由緒やご利益も知りたい!

…ということで、観光案内所「仙台ツーリストインフォメーションデスク」で実施している「中心部商店街ガイドツアー」のガイドさんに案内をしてもらうことに。

藤崎本館1階にある仙台ツーリストインフォメーションデスクへ向かうと、ガイドの鎌田順子さんがステキな着物姿で迎えてくれました。外国人観光客がツアーに参加することもあるため、いつも着物で案内をしているそうです。

百貨店の屋上に!藤崎えびす神社

それでは、張り切って出発~!…と商店街へ向かう前に、まずはエレベーターで藤崎の屋上へ!?

エレベーターを降りると「藤崎えびす神社」の案内がありました。

扉を開けると…

おお!神社がありました!!

「なぜ、百貨店の屋上に神社が?」という疑問がわいてきますよね。

「藤崎」では、創業当初から「えびす様」を店のシンボルにしていたこともあり、新館の増築を機に兵庫県の西宮神社から「えびす様」を勧請したのだそう。

「西宮神社」といえば、境内をダッシュする「福男選び」で毎年話題のあの神社ですね!

さらに「藤崎えびす神社」は、「奥州仙臺七福神」として親しまれている、七福神を祭るゆかりの神社の1つ。「えびす様」は、七福神のうち唯一の日本の神様で、商売繁盛・除災招福の神といわれているそうですよ。

毎年7月20日前後の土日には、サンモール一番町商店街にある「野中神社」と仙台フォーラスの屋上にある「和霊神社」と、3つの神社で「一番町三社まつり」も実施。この中には、その際に担ぐおみこしが保管されていました。

しっかりお参りをした後は、今年の運試し。100円(1回)をおさい銭箱へ。

さてさて…

「うーん、小吉か~」。

でも、小さな吉があるってことですよね。気を取り直して内容を読んでみると『急がず時を待て』とのことでした。焦らず、焦らず!

えびす様のスタンプを発見!笑顔を見ているだけで福が訪れそう~

屋上は無人ですが、自由に参拝できます。本館6階の呉服売り場で「七福神御色紙」や「えびす御守」なども手に入るようです。

少し奥まった場所にあるので、案内図を参考にしてくださいね。

書き置きの御朱印をいただきました。

買い物に疲れたら、参拝をして、青空の下でひと息つくのも良いかもしれませんね。

ビルに囲まれた「野中神社」

次に向かったのは、サンモール一番町商店街。ふと見上げると「野中神社」の大きな提灯が…!

「壱弐参(いろは)横丁」入り口のちょうど反対側のあたりにある門から、路地裏へ。この日は「初詣」の旗が上がっていました。

路地を進んで行くと、赤い鳥居が見えてきました!こちらが「野中神社」の入り口です。

「野中神社」といえば「縁結び」の神社として有名ですよね。

その歴史はというと、今からさかのぼること400年ほど前。伊達政宗公が城下町を作るときに、町割に使った縄を御神体として地中に埋め、その上に建立されたのがこの「野中神社」なのだそう。

なるほど!「縄」にちなんで「縁結び」の神社なんですね~

さらに奥へと進んで行くと、絵馬がたくさん掛けられていました。その中のひとつ「結婚を願う」絵馬を書いた方が見事成就したのだとか(鎌田さん情報)。やっぱりご利益がありそう…!

さらに、こちらの鳥居をくぐって…と、

ん?

階段付近に「ここち」と書かれた像(?)を発見。鎌田さんも気になって調べてみたものの、詳しくは分からないとのことでした。

『ぜひ触れてみて下さい』とあったので、とりあえずご挨拶をしてナデナデ。

階段を上ると社殿に到着。あらためて見上げると、本当にビルやマンションに囲まれている…!「こんなところに!?」と思ってしまいますが、本来はここが仙台の街の始まりの場所なんですよね。何だか不思議な気分。

おみくじは自動販売機のようなシステム。この日は初詣期間ということもあり、札切れでした。

毎月11日は、野中神社の「縁結日」。この日だけは社務所が開き、絵馬やお守り、縁結びのグッズなどが販売されるそうです。

恋愛成就はもちろんですが、「仕事の縁も結ぶ」ということから商売繁盛を願って訪れる人も多いそうですよ。恋愛も仕事も、良縁に恵まれますように。

商店街を見守る「三瀧山不動院」

さて最後に訪れたのは、クリスロード商店街。

商店街の賑やかな場所にたたずむ「三瀧山(みたきさん)不動院」です。お線香の香りと仲見世の雰囲気に、思わず「あれ、ここどこだっけ?」という気分に。

仲見世を進んでいくと、「おふだば」があります。

願い事を書ける護摩木もありました。お願い事の例がたくさん!あれも、これも、欲張ってしまいそう…。

ろうそくやお線香はこちらへ。お参りをしてエレベーターで2階へ上がると、

守り本尊の「御安置室」がありました。こちらの本尊「不動明王」は、大日如来の使いとして仏法の守護にあたる仏様。酉年生まれの守り本尊で、眼の守護仏でもあるそうですよ。

そしてこちらには、福の神としておなじみの「仙台四郎」も安置されています。

江戸末期から明治を生きた「仙台四郎」。立ち寄る店は必ず繁盛し、抱く子は丈夫に育ったことから「福の神」として、多くの人に愛されてきたという話は有名ですよね。その姿は、まるで今も商店街を見守っているようです。

さて、再び1階の「おふだば」へ戻ります。可愛らしいおみくじや、

お守りもずらりと並んでいました。いやー迷う。欲張らない、欲張らない…!

こちらも、御朱印は書き置きのタイプ。

もちろん、「仙台四郎招福グッズ」も。

鎌田さんによると、店では「入り口」、自宅では「東南」に向かって「仙台四郎」の置物などを飾ると、福が訪れるそうですよ。

地元民もOK!中心部商店街ガイドツアー

「中心部商店街ガイドツアー」では、今回訪れた「野中神社」や「三瀧山不動院」のほか、横丁や老舗などを巡り、見どころや裏話を聞きながらをゆっくり散策。(「藤崎えびす神社」は特別に案内をしてもらいました)

観光客はもちろん、地元に住む人も誰でも参加OK。ツアーといっても1人から、1500円(大人1人)で気軽に参加できるそう。普段何気なく歩いている身近な場所だからこそ、新鮮な発見があるかもしれません。

ガイドをしてくれた鎌田さんも仙台出身ですが、「調べれば調べるほど面白い」と商店街の魅力について話をしてくれました。ちなみに、鎌田さんは「食べ・呑み歩き」が趣味とのこと、おいしいお店も教えてもらえるかもしれませんよ…!

皆さんも1年の始まりに、身近な福スポットを訪れてみてくださいね。

「中心部商店街ガイドツアー」
予約・問い合わせ/仙台ツーリストインフォメーションデスク
所在地/宮城県仙台市青葉区一番町3-2-17藤崎本館1階
https://i-sendai.jp
※希望日の3日前までに予約を

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